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経済指標予測・速報の活用

テクニカル分析による売買タイミングを導く方法を知る前に、FX取引を行なう上で欠かせない要素として「経済指標」を知る必要があります。経済指標とは、各国の銀行や政府機関などの公的機関が、自国の経済状況に関する要因について発表した情報を数値化したものです。例えば日本における経済指標を言えば、日銀が出す政策金利、景気動向指数、消費者物価指数、失業率や貿易収支などが挙げられます。

これらの指標は、毎月決まった日に発表されるにあたり、各国の投資会社や市場のコンセンサスによる「予測値」が、金融向け情報サービスやニュースを通じて、市場へ発表されます。この予測値から、その国の経済に関連する項目がどのように推移しているかが分かりますので、実際に発表される「結果数位」よって売買の タイミングかどうか判断出来るようになります。

少し、具体的な例で考えてみましょう。例えば、(今は景気が悪いですが)米ドルの政策金利が、上がれば上がるほど、その通貨を持つ人は恩恵を受けます。つまり、その国の通貨を保有するメリットが大きくなるため、米ドルの買い注文が増えると共に、その価値(為替レート)が上がりやすくなる、ということになります。逆に、米国の失業率が上がったら、労働人口の低下に伴い、それだけ貨幣が流通しにくくなり、景気後退へと進展します。そうなれば、消費刺激するための物価低下を招くとともに、通貨価値は下がってしまうため、米ドルの魅力・価値は薄れてしまいます。

こうした情報がリリースされた際、市場参加者自体が予想範囲内の値かどうかによって、売買すべきかどうかが決まってきますので、経済指標の予測値と、その結果値がどうなりそうか、常にウォッチしておきましょう。尚、オススメは「フィスコライブ」や「ダウジョーンズ」などが良いでしょう。

世界情勢や災害などの地政学的要素を知る

経済指標予測・速報を活用する以外に、FX取引を行う上でもう一つだけ重要な基礎情報・視点をご紹介しておきたいと思います。日本人にはあまり馴染みは無いかもしれませんが、「地政学的リスク」というものです。

これは、取引対象の国が抱える国内情勢、災害発生確率、国家間外交関係等による為替変動リスクのことです。最も分かりやすい例を挙げますと、2001年9月11日に発生した米国同時多発テロの際、米ドルの価値は一気に下がり、持ち直すまでに時間が掛かりました。

これは、米国経済に与えるインパクトのみならず、その先に発展したテロ対策や イラク戦争、現在のアフガニスタン戦争等、米国へ投資をする材料としては不適格だったため、各国の投資家がその投資資金をより安全な国の通貨や、金融商品への振り分けた(引き上げた)ことが大きな要因に挙げられます。

もし、日本円の場合で考えますと、テロなどの脅威は無いものの、首都圏を中心とした大震災、もしくは北朝鮮によるミサイル発射等が地政学的リスクと言えるでしょう。

こうした地政学的要素は、前述の経済指標のような金融向け情報サービスとは異なり、日々のニュースや新聞などを通じて、世界各国間や国内情勢を常に確認しておく、頭に入れておくという「知識的な側面」が強いですので、一夜で身に付く内容ではありません。投資家のタマゴとして、是非、これら世界情勢にも目を向ける「情報の幅」を広げる必要もあるということです。

世界通貨における米ドルの重要性

FX取引において、真っ先に取引対象として考える、或いは念頭に入れる通貨は何でしょう?もちろん、米ドルに他なりませんよね。どんな世界においてても、米国という存在は非常に大きく、こと為替市場においては「基軸通貨」として扱われています。

この基軸通貨とは、国際間の決済や金融取引の基軸となる国の通貨を意味しており、貿易を行なう際に使われたり、有事に備えて買われたりします。元々の基軸通貨は英ポンドであり、米ドルに替わる19世紀頃までは、あらゆるで世界のリーダー的な存在でした。

しかし、第一次世界大戦争による米国経済力向上を皮切りに、米国が世界のリーダーへと力を付けてきました。その結果として、今現在、世界の基軸通貨として君臨しています。そのため、米ドルの動きは各国の為替レートや取引にも大きな影響を与えるため、常に米国経済及び為替レートには注意する必要があると言えます。

しかしここ数年、その地位を脅かす通貨が登場しました。それがユーロです。まだまだ基軸通貨とは呼べないレベルですが、欧州経済発展の鍵を握る通貨であるため、欧州の経済動向が盛り上がって来ると、自然とユーロの価値が向上するため、非常に魅力的な通貨と言えます。もし、欧州経済力が米国経済を脅かす、追い抜く存在となった時、ユーロが基軸通貨となることもありえるでしょう。

米国は、その地位を渡すことが無いよう、各国の首脳会議や金融サミットにおいて、常にリーダーシップを取っているのは、そういう側面もあるという裏返しなのです。

主要通貨の特性

それでは、FXにおいて取引される通貨の中でも、主要な通貨の特性について説明します。

(1)米ドル
前述の通り世界の基軸通貨であるため、米国の経済指標結果や金利動向によって、売買のタイミングが大きく左右されます。

(2)ユーロ
前述の通り、米ドルを脅かす「第二の基軸通貨」であり、ユーロはドルが売られた時の避難通貨という位置づけで買われることも多いです。また、投機筋から見ると、ユーロから資金を引き出す際、代わりに買えるのはドルしかないという実情もあるため、ユーロと米ドルとは逆の動きをしやすい傾向があります。

(3)英ポンド
ある程度政策金利が高めな点から見て、スワップ金利を確保しやすい通貨であり、最も高い人気を持つ通貨の一つと言われています。また、値動きも激しいため、デイトレードにも向いています。

(4)豪ドル
高金利通貨であると同時に「資源国通貨」という側面から、大変高い人気を誇る通貨です。オーストラリアは自然、天然資源に恵まれた国であるため、これらの国外輸出産業が栄えると、本通貨の価値が高まり、買いが集中する傾向にあります。

(5)ニュージーランドドル
豪ドルと同様に高金利通貨である同時に、豪ドルに連動して値動きする、非常に面白い通貨です。というのも、ニュージーランドの主要産業は農作物であり、その輸出先の大部分がオーストラリアなのです。そのため、オーストラリアの景気や経済動向に連動して、通貨の価値が決まると言えます。

(6)カナダドル
カナダはオーストラリアと同じように資源国であり、原油価格や金価格の動向に左右される通貨です。但し、。カナダの金利水準は低いため、金利の面では魅力的とは言えず、それほど売買されることはありません。

(7)スイスフラン
「有事の際の非難通貨」として知られており、特に米ドルに対しての避難先通貨として扱われる傾向にあります。但し、実際にそうしたケースでの取引は長続きしません。つまり、有事が勃発した際、瞬間的に買われるのですが、 少し時間が経つと元の水準に戻ってしまう傾向にあります。